職業訓練校を卒業した、りょうた(@waradeza)です。
仕事を辞めた無職の状態で「職業訓練」に通うことを検討してる人は多いです。とても良い事ですが、全員通えるワケではないため、すこし注意が必要です。
特にニートや引きこもり期間が長期になると、ややこしい制度に悩みます。
結論を先にまとると「雇用保険」を払っていない人は、「公共職業訓練」でなく「求職者支援制度」の活用しかありません。
無理して通う必要はありませんが「通える権利」がある人は活用したほうが良いです。
無職で「お金に悩まない期間を持てる」のは貴重
目的なく通うのは時間のムダ
ニートやフリーターでも諦める必要はありません。将来をみすえて行動していきましょう。
目次から気になる箇所にジャンプできます。
ニートで公共職業訓練に通えないケースもある
職業訓練は「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」にわかれます。
タイプ | (主な違い) |
---|---|
公共職業訓練 | 雇用保険を1年以上支払ってる人が通える |
求職者支援訓練 | 何らかの理由で払ってない人が通える |
違いを一言でまとめると「雇用保険を直近2年間で1年以上払っている」かどうかです。
ニートで訓練校を検討中の人は、まず自分がどちらのタイプか理解しておくと損ありません。
訓練校に優劣はありませんが、雇用保険の支払い有無によって受験制限があります。
雇用保険を払ってないニートは求職者支援訓練を目指す
雇用保険の払ってない状態でも、あきらめる必要はありません。
「求職者支援制度」でも職業訓練受講手当として、月額10万円もらえる可能性あります。
以下の要件をすべて満たす必要あり
1.本人収入が月8万円以下
2.世帯全体の収入が月25万円以下
3.世帯全体の金融資産が300万円以下
4.現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
5.全ての訓練実施日に出席している
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)
6.世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
7.過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない(参考リンク:厚労省HP「求職者支援制度」より)
- 必ずハローワーク職員への相談&許可が必要
- 要件を満たしても職員からNGの可能性も
1つ気をつける点は、仮に条件をクリアしても、職員さんがNGを出すと受講許可がもらえません。
公共職業訓練の2回目の話を聞いたときに、ハードルの高さを痛感しました。
ニートで職業訓練に通う意味ない人と意味ある人の差
雇用保険を払ってない人(ニートや無職含む)が通えるのは「求職者支援訓練」です。
- 直近2年間で雇用保険を1年以上払ってた人
→「公共職業訓練」受験可能 - 以前からニートで雇用保険とは無関係
→「求職者支援制度」受験可能
職業訓練に通う意味を理解したうえで、自分のとるべき行動を判断すると損ありません。
先にまとめますと「若い人」は訓練校よりも「就職」を求めたほうが良いです。
- 30歳以下のニート
→意味ない(通常の就活が良い) - 30歳以上のニート
→意味ある(※目的がある人)
【意味ない人】若者でニート生活(働いた方が稼げる)
ニートの状態でも「若い人(30歳以下)」は、職業訓練校より「就活」を始めた方が良いです。理由は2つあります。
- 若い年齢ほど就職先の選択肢豊富
- 将来、利用したくなっても2回目はハードル高い
訓練校の目的が「お金(受講手当)」の人は、現実問題きびしいです。
ハローワーク職員から受講許可をもらうのが大変
ニートでも就活を始めたほうが良い理由は、3つあります。
- ハローワーク職員から受講許可がおりるか不明
- 受かったとしても月10万円
- 支給を受けたら6年以上は再受講不可
合格までのハードルを乗り越えても、10万円が上限
もちろん大金ではありますが、給料と比較すると心もとない金額です。
若い人ほど選択肢が豊富なため、働いたほうが得です。
条件の厳しい10万円よりも、給料の方が高い
若いニートは、理由がない限り、職業訓練より転職活動のほうが近道です。
すでに働く意欲のある人は、ニートやフリーターを得意とする無料の転職エージェントがあります。
代表的なのは既卒やフリーターに特化した『就職shop』です。
- 大手リクルート運営
- 既卒&フリーター向けの転職サービス
一般的な転職エージェントだと「ニート」と言いづらい雰囲気もありますが、最初から「フリーター」や「ニート」を歓迎してるため、未経験者に人気なエージェントです。
サイト名 | 就職Shop |
---|---|
年齢制限 | 20代向け |
メモ | ・ニートやフリーターも受け入れてくれる ・8500社以上の登録企業 |
- 書類選考なし
- フリーターやニート向き
- 20代のやり直しに向く
就職相談をすると、自分に合った求人を紹介してくれるサービスです。
20代限定ではありますが、フリーターやニートで就職経験が少なくても大丈夫です。
フリーターやニートの職歴を気にしない求人が多数
30代はNG
もし、30代なら他社の『就活エクスプレス』の受け入れ体制を活用できます。(下段でまとめてます)
『就職shop』の就職先は多様な企業から選べます。勤務地は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県のものが中心です。
- 無料で利用できる
- オンライン相談が可能
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全ての面談をお電話にさせて頂いております。
(引用元:就職Shop公式HP
より)
現在はコロナの影響で電話面談が可能
リクルートが母体なので、透明性の高さはピカイチです。
既卒やフリーター、若いニート向けの就職相談(求人紹介)として活用できます。
\職歴に自信ない人こそ価値あるサービス/
※電話面談が可能
30歳以下の年齢制限はありますが、専門的な分野なので親身に相談できます。
詳細はこちらの記事にまとめました。
【意味ある人】ニートで進路や資格目標が明確
ニートで職業訓練に通う意味のある人は「目標が明確な人」です。
以下が良い例です。
- Webの勉強をしたい→IT基礎
- 介護を学びたい→福祉
- デザインを学びたい→Webデザイン
ただ、ハローワークの就職支援は広く浅くなので、少し物足りないです。
訓練を卒業しても、就職が保証されているワケではありません。
【意味ないは嘘】職業訓練は無職の税金面で意味ある
職業訓練校から支給されたお金には、税金がかかりません。
アルバイトをして得た10万円では税金がかります。
訓練校から支給されるお金は非課税です。
自分で確定申告をした経験のある人はわかりますが、翌年の税金負担でも大きな開きがあります。
訓練期間中に就職を決定させるのは大変だとしても、通える資格を放棄してまでバイトする意味はありません。
訓練校に通いながら転職活動に集中するのが理想
【就業経験の無い若者ニート】職業訓練に似た制度活用
「公共職業訓練」と「求職者支援」で迷う人は、就業体験やサポートを受けながら正社員を目指す制度もあります。
制度は2つあり、年齢ごとによって異なります。
- 29歳まで
⇒「若者正社員チャレンジ制度」 - 30歳以上
⇒「就活エクスプレス」
どちらも【東京都の委託事業】なので、無料で活用できます。
それぞれ解説します。
29歳までのニートに役立つ制度
『TOKYOインターンUPto29若者正社員チャレンジ事業』は就業体験を通して正社員就職を目指す東京都の事業です。
サイト名 | 若者正社員チャレンジ事業 |
---|---|
年齢制限 | 29歳以下 |
メモ | ・企業実習で実践力をみにつける ・全国から参加可能 |
- 29歳以下(参加条件あり)
- 都内の企業で実習形式
- 最大10万円の奨励金
都内の企業で実習して、正社員を目指せるシステムです。
参加条件は29歳以下の求職者で、要件のいずれかを満たす方が対象となります。
- 就職・就業経験がない
- 非正規での就業経験のみの方
- 直近2年以内に正社員の職歴が通算1年を超えない方
公益財団法人東京しごと財団より委託を受け、総合人材サービスのパーソルテンプスタッフ株式会社が運営
(引用:若者正社員チャレンジ事業より)
人材派遣で有名な『パーソル』が東京都から委託を受けてる事業なので安心感あります。
\ミスマッチを防げる体験型/
※参加無料(最大10万円の奨励金制度も)
30歳以上のニートに役立つ制度
『就活エクスプレス』は30代以上で正社員を目指したい人向けです。
\30歳以上で未経験から「正社員」へ/
※東京都の委託事業なので無料利用できます
サイト名 | 就活エクスプレス |
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年齢制限 | 30歳以上 |
メモ | ・専任のジョブコーディネーター ・全国から参加可能 |
- 東京都の委託事業
- 5日間の集中プログラム付き
- 派遣やアルバイト経験しかなくてもOK
若者正社員チャレンジと似てますが、それよりも上の世代を対象にした取り組みです。
企業実習ではなく、5日間のコースで就活ポイントを専門家から学ぶスタイルです。
こちらも東京都の委託事業なので、無料で利用できる安心感があります。
\30歳以上の未経験から「正社員」へ/
※都の委託事業のため無料で利用可能
【急いで就職したいニート】訓練校よりエージェント
ニートや無職で久々に就活する際、不安なときもあります。
20代は無料のエージェントに頼るのも1つの手段です。
サイト名 | 特徴メモ |
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就職Shop | 大手リクルート運営の既卒&フリーター向け |
未経験&既卒専門 | |
就職成功者1万4000人以上 |
ちなみに就職shopは直接訪問した企業求人に厳選しているためブラック排除の審査があります。失敗したくない人におすすめです。
すべて無料の転職エージェント
30歳を超えたニートでも、決して諦める必要はありません。
東京都の委託事業である『就活エクスプレス』を活用する方法があります。
その他の無料で使える転職サイトなどの詳細は、こちらにまとめました。
日本の先進国にうまれただけでラッキーです。
人生をあきらめる必要はありません。やりなおすチャンスは、いつでもあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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